作品の世界観の作り方

「自分の作品の世界観が分からない…!」

この悩みは、作品を作る人であれば
誰もが抱えたことがある悩みだと思います。

私自身かなり長いこと悩んだ問題ですが、
これから紹介するステップを踏んで
制作することで、
自分独自の作品の世界観を
作っていくことができます。

ぜひ実践してみてくださいね!

自分の作品の良さを知る

自分の作品であるはずなのに、
自分の作品の良さを知ることは
想像以上に難しいことです。

作品の世界観が分からないということは、
自分で自分の作品の良さを
分かっていないという状況です。

作品の世界観を作っていくために、
まずは自分の作品の良さを知りましょう。

 

作品を並べる

自分の作品の良さを知るために
有効な方法は、「制作した作品を
一堂に並べてみること」です。

平面作品であれば、
印刷して壁に貼ってみたり、
床に並べます。

現実の空間で目で見て、
自らの手で作品を並べてみると、
普段画面上で見る時とは
違った見え方があり、
新たな気付きを得ることができます。

作品を並べられるような
スペースが無いという場合は、
PC上で作品画像を
並べてみるだけでも効果があります。

とにかく、制作したありったけの
作品全てが一堂に見える形で
並べてみることが大切です。

作品を制作している最中は、
自分の作品には一貫性がないな〜と
思っていても、
作品を一堂に並べてみると、
「自分の癖」が見えてきます。

「自分の癖」こそが
「自分らしさや個性」であり、
「自分の作風、世界観」なのです。

シンプルですが、
想像以上に効果的なやり方ですので、
ぜひやってみてくださいね!

 

第三者から意見を聞く

並べた作品を第三者に見てもらい、
客観的な意見を聞くことで、
自分では気づけなかった良さに
気づくことができます。

自分が目指している姿に近い形で
活躍している師匠に作品を講評してもらい、
アドバイスを受けながら制作していけると
ベストです。

 

作品の軸を見つける

作品の世界観を作る鍵となるのは、
コンセプトや技法を統一することです。

切り絵が好きな場合、
「切り絵」という一つの技法で
作品を制作し続ければ、
それだけで統一感が出て、
世界観確立に繋がります。

自分の作品に共通している
「技法」や、「コンセプト」を
見つけましょう。

その時々の作品によって
技法やコンセプトが違い、
絞るなんて難しい!
という方もいると思います。

そういった場合は、
制作していて一番楽しい!と感じる
技法やコンセプトが何かを
考えてみましょう。

まずは、制作していて最も楽しく、
満たされた気持ちになる
技法やコンセプトを見つけて一つに絞り、
そのシリーズの作品を継続して
制作してみることがおすすめです。

 

作品の良さを育てる

作品の良さを大切に掬い上げ、
育てていくうちに
作品の世界観は確立されていきます。

自分の癖は出そうと思わなくても
出てしまうものであり、
その人だけの良さですから、
自分の個性を出さなきゃ!とか、
作風を確立しなきゃ!などと
思い詰める必要は一切ありません。

私自身、自分の作品の作風や
世界観を見つけるまでに、
10年以上かかりました。

自分の作品の世界観を
すぐに確立できる人もいて、
羨ましいなと思ったり、
焦る時もあるかもしれませんが、
時間がかかる人もいます。

人それぞれペースがありますから、
誰かと比べて焦ったりせず、
自分自身を見つめて、
良さを伸ばしていきましょう。

そうして培われた魅力は、
唯一無二のものであり、
誰も奪うことができないものです。

根気強く、一緒に頑張っていきましょう!