アートとデザインの違いを、
グラフィックデザインの
知識や技術を活かし、
アーティストとして活動する私の視点から
分かりやすく解説します!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
アートとは
アートとは、
「表現そのもの」のことです。
何か目的があろうとなかろうと、
作者が表現したいと思い、
形にしたものは全てアートです。
デザインとは
デザインとは、「伝えたいことを
伝えるためのツール」です。
アートと違い、デザインには
問題解決などの目的があります。
目的達成に向けて物事を組み立て、
導いていく考え方のことなので、
デザインは表現ではありません。
自分がやりたいことの手助けと
なってくれるのがデザインです。
アートとデザインの違い
アートとデザインの違いは、
作者が作品を制作する目的にあります。
作者が作者自身の表現のために
制作した作品なのか、
クライアントの目的達成のために
制作した作品なのかという点が
見極めるポイントです。
デザイン力の使い道
デザイン力の使い道は、
主に三つあります。
一つ目は、
クライアントワークをする際に
デザイン力を活かすという使い道です。
二つ目は、作者自身の作品制作に
デザイン力を活かすという使い道です。
三つ目は、芸術とは関係のない分野で
デザイン力を活かすという使い道です。
デザインを表現だと勘違いすることで起こる悲劇
デザインを表現だと勘違いした状態で
クライアントワークをしてしまうと、
作品が独りよがりで誰にも何も伝わらない、
デザインでもアートでもなんでもない
よくわからないものが完成してしまいます。
クライアントから依頼を受けて
デザインする場合、目的は、
クライアントが伝えたいことを
作者が視覚的に代弁することです。
ですから、クライアントワークでの
良いデザインとは、
クライアント自身が本当は
伝えたいと思っていたけれど、
言葉にできていなかったような
深層心理まで、最大限に視覚的に
代弁できているようなデザインです。
クライアントワークでは、
作者独自のものの見方と導き出し方で
目的を達成していくことはとても大切ですが、
あくまでクライアントが主役なので、
作者自身が表現したいことを
表現するわけではありません。
自分を出そうと思う必要はなく、
答えは全てクライアントの中にある
というスタンスで、
クライアントが求めていることを
作者なりの解釈で形にしていきます。
クライアントワークをするならば
代弁者に徹することが大切です。
中途半端が一番良くありませんので、
自分自身の表現をしたいのであれば、
自分自身の作品制作でやるようにしましょう。
デザイナーに向いている人
デザイナーに向いている人は、
デザインの力を使って
社会の問題を解決したい!という
想いを持っていたり、
自分以外の誰かのために
自分自身のデザイン力を活かすことに
喜びを感じる人です。
デザインの力で社会に貢献する
ことができるという点が
デザイナーの素晴らしい点です。
アーティストに向いている人
アーティストに向いている人は、
自分自身が表現したいことを持っている
という人です。
「デザイン」と聞くと、
クライアントのためにデザインする
ことを思い浮かべがちですが、
クライアントが自分以外から
自分自身に変わるだけなので、
デザイン力は作品制作にも
活かすことができます。
表現したいことを持っている方は、
デザインの力を身につけることで、
自分自身の表現の手助けになってくれる
力を身につけることができます。
デザインを学ぶことで身につけられる
ものの見方や考え方は、芸術以外の
分野にも役立てることができますので、
デザインはクライアントワークの
ためだけにあると思い込まずに、
様々な分野に応用してみましょう。
まとめ
デザイン力は、自分のためにも
人のためにも役立てることができる資産です。
デザイン力を身につけ、
自分に合った使い方でその力を
社会に還元していけたら素晴らしいですね!
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