内容が伝わる冊子の表紙の作り方・デザインのコツを解説!

内容が伝わる冊子の表紙の作り方・
デザインのコツを、
グラフィックデザインの
知識や技術を活かし、
アーティストとして活動する私の視点から、
実例を用いて3STEPで
分かりやすく解説します!

本・雑誌・同人誌・
パンフレット・カタログ・絵本…

作り方の基本は変わりませんので、
基本を理解すればどんな冊子の表紙でも
デザインすることができます

ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

冊子の表紙を作る基本の3STEP

 

STEP1
冊子の内容を固める

STEP2
冊子の内容から重要な言葉を抽出する

STEP3
抽出した言葉から連想する
イメージを組み合わせて表紙を作る

 

こちらが冊子の表紙をデザインする際の
基本の3STEPです。

今回は、私が美術大学の4年生だった頃に、
東京都下水道局とコラボレーションして
大学生4人で制作した冊子を
例に解説します。

ぜひあなたが作りたいものに
置き換えて読んでみてくださいね!

 

STEP1 冊子の内容を固める

 

冊子の内容を元に表紙のデザインを
考えていきますので、
まずは内容を固めましょう。

内容を固める前に冊子の表紙から
作り始めても問題はありませんが、
内容がブレた状態で表紙を
デザインしようとすると
どこかで行き詰まってしまう
可能性が高まります

表紙のデザインに悩むということは
表紙に問題があるのではなく、
内容が定まっていないことに
問題がある場合がほとんどですので、
まずは内容を固めることを
優先するのがおすすめです。

 

東京都下水道局コラボ作品の場合

こちらが東京都下水道局と
コラボレーションして制作した冊子です。

私はこの冊子の構成と
グラフィックデザインを担当しました。

 

こちらの冊子は、
汚れた水を微生物によって浄化し、
再利用するという、 東京都下水道局の
環境に優しい取り組みを、
若い世代に知ってもらうことを
目的に制作しました。

冊子の内容は、
微生物が汚れた水を浄化するまでの
一連の流れを図解し、
いくつかの微生物の特徴を
解説するという内容です。

 

STEP2 冊子の内容から重要なフレーズを抽出する

 

次に、冊子の内容から
特に重要だと感じるフレーズを
抽出します。

冊子の内容を噛み砕いて
短いフレーズにしていきましょう。

 

東京都下水道局コラボ作品の場合

東京都下水道局コラボ作品では、
微生物は空気の泡によって
活性化するという特徴があることから、
「空気の泡」というフレーズを
抽出しました。

そして、冊子全体を通して、
微生物という小さな生物を顕微鏡で
覗き込むという世界観であることから、
「顕微鏡」というフレーズも
抽出しました。

 

STEP3 抽出したフレーズから連想するイメージを組み合わせて表紙を作る

 

抽出したフレーズから連想する
イメージを形にし、それらを
組み合わせます。

 

東京都下水道局コラボ作品の場合

東京都下水道局コラボ作品では、
以上の図のように、
空気の泡のイメージと
顕微鏡で微生物を拡大して
覗き込むイメージを組み合わせた
グラフィックを制作しました。

グラフィックを制作できたら、
タイトルやコピーなど、
記載するべき情報を配置し、
仕上げていきます。

タイトルをしっかりと読むことができ、
尚且つ全ての情報が美しく収まる
配置ができるまで何度も調整します。

ちなみに、
「微生物の世界をのぞいてごらん」
というコピーも、
泡をイメージして文字を
ウェーブさせています。

このように、
文字一つの形を決める際も、
内容に沿って考え
決定していくことが大切です

 

まとめ

表紙を作る際のコツは、
内容を元にデザインを
考えていくことです

内容を理解し噛み砕き、
自分なりに解釈して形にするという、
一連の流れを行うことができれば
自ずと形は出来上がっていきますので、
冊子の表紙をデザインする際はぜひ
内容から考えて作っていくことを
意識してみてくださいね!

参考になれば幸いです。