自分の作品の作風やオリジナリティについて
悩んだ時にまずやることを、
グラフィックデザインの
知識や技術を生かし、
アーティストとして活動する私の視点から
分かりやすく解説します!
自分のことを知ることは、
想像以上に難しいですが、
作品を生み出し、表現する私たちは特に、
自分自身を深く知る作業を
意識的に行なってゆかなくては、
納得のゆく作品を
生み出すことができません。
この記事では、
自分の作品の作風や
オリジナリティを理解するために、
自分自身と向き合う方法を
ご紹介してゆきます。
私自身、作品を制作してゆく中で
長らく悩み考え続け、
編み出した方法や考え方を
ご紹介してゆきますので、
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
作風とは
作風とは、数々の作品を
生み出してゆく中で自然と滲み出る、
作品を制作する上での
作者の「癖」です。
自分の作品の作風が分からない時
もしも今あなたが自身の作品の作風が
分からないなと感じているのであれば、
それは、作品の数が足りていないことが
原因かもしれません。
作風とは、
作ろうと思って作るものではありません。
どんな作品を作ったとしても
自然と滲み出てしまう、
作者の「癖」のようなものです。
ですから、作風が分からない…と、
「作風」という幻想に苦しめられ
悩む必要は全くありませんので、
とにかくまずは自分の内側にあるものを
全て出し切ってみて、
制作した作品を一面に並べて
眺めてみると良いと思います。
作品を並べてみると、
どの作品にも共通する、
自分の「癖」が見えてくると思いますので、
この方法はおすすめです。
オリジナリティとは
オリジナリティとは、
自分の中に蓄積された情報を、
自分なりの解釈でアウトプットする
過程で生まれるものです。
自分の作品のオリジナリティに悩んだ時
もしも今あなたが自身の作品に
オリジナリティが足りていないなと
感じているのであれば、
それは、情報のインプットの量と、
表現したいことを形にするための
アウトプットの技術が足りていないことが
原因かもしれません。
私は以前、他人の作品を参考にしたり、
情報をインプットしたりすると、
自分の作品のオリジナリティが
消えてしまうのではないかと感じ、
学び、経験を積み、成長することを
過度に恐れていたことがありましたが、
そんなことはありませんでしたし、
それはむしろ逆でした。
学んだことで消えてしまうような
個性であれば、それは初めから
個性とは言えません。
個性とは、成長するほど
はっきりと明確になってゆくものです。
ですから、なるべく食わず嫌いしたり
決めつけたりすることなく、
色々な資料に目を通し、
様々な場所に出かけてみるよう
心掛けてみると良いかと思います。
作風・オリジナリティを確立するには
表現したいことを言語化する
表現したいことを言語化してみましょう。
余計な雑音がなくなり、
自分の想いが明確になり、
作品を制作しやすくなるという
メリットがありますので、
ぜひやってみてください。
家族や友人に頭の中で考えていることを
話してみるだけでも効果はありますが、
話した内容は後でしっかりと
記録しておくようにしましょう。
文章を書き留める際は、丁寧に書かなくても
殴り書きでも構いません。
誰に見せるわけでもありませんので、
自分が読むことさえできれば
問題ありません。
本当にくだらないと思っていることでも
良いのです。
むしろそういったことの中にこそ
自分を知るヒントは隠れていますので、
とにかく考えていることを
言葉にしてみることが大切です。
日記を書く
日記を書くことはとてもおすすめです。
日記を書くのは面倒だという方も、
スマホのメモ帳であれば苦にならず、
気軽に書けるということもありますので、
ぜひやってみてください。
普段自分がどんなことを考えているのか、
観察しましょう。
その中に自分自身を知るヒントが
必ず隠れているはずです。
自分が好きなもの・嫌いなものを知る
日頃から気になるなと感じるものは
写真を撮ったり、
スクリーンショットしたり、
現物を保存したり、
記録に残す癖をつけましょう。
面白いと感じるものや
綺麗だと感じるものなど、
興味を持ったものを集めた記録は、
自分自身を知るための強力な資料になります。
また、何かに対して嫌いだなと思う
感情も大切にしましょう。
自分の心に強烈なインパクトを
与えるものには何かしらの理由がありますし、
こちらも好きなものと同じくらい
大切なヒントになります。
好きなものをまとめたノートを作る
写真を撮ったり、
スクリーンショットしたり、
現物を保存したりするだけでも
十分自分を知るための手助けに
なりますが、更に発展させて、
好きなものをまとめたノートを
作ってみるとより効果が高まります。
集めたバラバラの資料をひとつの
ノートにまとめ編集することで、
自分自身の見えなかった内面が可視化され、
より理解を深めることができます。
焦らない、決めつけない
「自分」とは非常に流動的なものです。
分かったような気がしては
また分からなくなり。
そんなことを繰り返しながら
徐々に知ってゆくしかありません。
今日思ったことが明日また
変わっても良いのです。
自分を知ろうと努力することが大切ですので、
焦らず、諦めず、根気強く自分自身と
向き合ってゆきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私の経験がお役に立てれば幸いです。
よかったら参考にしてみてくださいね!